wolfTrust のご紹介

wolfTrust は、wolfSSL が現在開発を進めている Arm Cortex-M 向けの Trusted Firmware プラットフォームで、wolfSSL のセキュリティスタック全体を 1 つのセキュアランタイムにまとめます。Arm Firmware Framework for M(FF-M)を実装し、PSA クライアントインターフェースのソースレベル互換性を確保しているため、Trusted Firmware-M(TF-M)向けに書かれたアプリケーションであれば、psa_* の呼び出しをそのままに、下位の Trusted Firmware だけを差し替えられます。

内部では、wolfBoot がセキュアブートを担い、wolfCrypt と wolfPSA が PSA Crypto API を提供し、wolfHSM が鍵とストレージを保護し、wolfCOSE がアテステーショントークンに署名します。Zephyr、FreeRTOS、ベアメタル上のアプリケーションは、変更を加えずに Non-secure クライアントとして接続できます。

wolfTrust の特長

  • アーキテクチャ固有のアセンブリ最適化による高速な暗号処理
  • FIPS 140-3 に向けた道筋(wolfCrypt の証明書 #4718、#5041)
  • 耐量子暗号への対応(ML-KEM、ML-DSA、SLH-DSA、LMS、XMSS)
  • wolfHSM による鍵の分離と、専用 HSM コアへの道筋
  • 移植性を最大化する、アーキテクチャに依存しない設計
  • 動的メモリ割り当てを行わない構成も選択可能
  • スタック全体を単一ベンダーが提供、24×7 サポート付き

TF-M の先を見据えた展開

wolfTrust はまず、現在 TF-M が担っている Cortex-M の役割から対応を始めています。今後は AArch64 や、一般に Trusted Firmware-A(TF-A)が担っている役割まで、マニフェスト、サービス、IPC、PSA の各仕様を変えずに広げていく予定です。これにより、マイクロコントローラーからアプリケーションプロセッサまでを、wolfSSL の単一のトラストアーキテクチャでカバーできます。

早期評価のご案内

wolfSSL では現在、wolfTrust の早期評価のお申し込みを受け付けています。

もし弊社製品についてご質問があれば、お問い合わせ窓口info@wolfssl.jpまでご連絡をお願い致します。

原文:https://www.wolfssl.com/introducing-wolftrust/