wolfSSL 5.6.3 をリリースしました

wolfSSLバージョン 5.6.3 をリリースしました。なお、都合により直前のバージョン 5.6.2はスキップしています。

このリリースでは脆弱性修正、新機能、機能拡張、そのほかの修正を加えています。wolfSSLのエンジニアは、最高レベルのセキュリティをユーザに届けるために日々真剣に取り組んでいます。今回の脆弱性修正は、脆弱性問題の発見に取り組む研究者の方々との連携から、迅速な対処を行うことができました。

脆弱性修正

TLS 1.3 クライアント側の動作に関する脆弱性と、AESに対するサイドチャネル攻撃に関する脆弱性の2つを解決しています。詳細については、ChangeLog.mdでご確認ください。脆弱性を報告いただいた研究者の方々に感謝いたします。

その他の主な変更点は次のとおりです。

  • STM32H5、Renesas TSIP v1.17、Renesas SCE RSA暗号のみ、QNXを使用したNXP IMX6Q CAAMポートを新たにサポート
  • ./examples/asn1/ ディレクトリにASN.1 構文解析ユーティリティを追加
  • 資源最小ビルドのメモリ使用量の最適化とコードサイズの削減
  • ドキュメント、ベンチマークアプリ、単体テストアプリの改善
  • STM32で使用するための修正とコード品質の向上。潜在的なバッファー外アクセスの修正を含む

完全な変更リストは、wolfSSL にバンドルされている ChangeLog.mdファイルを参照ください。wolfSSL に関するご質問は、info@wolfssl.jp までご連絡ください。

wolfSSLは弊社ダウンロードページから入手いただけます。

原文:

https://www.wolfssl.com/wolfssl-release-5-6-2-available/
https://www.wolfssl.com/wolfssl-release-5-6-3-available/