wolfMQTT 1.20.0をリリースしました。
このリリースで、WebSocket をサポートしました。組み込みシステムや IoT アプリケーション向けに、軽量で安全かつ機能豊富な MQTT クライアント実装を提供するという、当社のコミットメントをさらに強化するものです。
wolfMQTT 1.20.0 の新機能
WebSocket サポート
このリリースで最も重要なアップデートは、WebSocket 経由の MQTT の包括的なサポートです。この機能により、wolfMQTT クライアントは WebSocket エンドポイントを介して MQTT ブローカーに接続できるようになります。これは、従来の MQTT ポートがブロックされている環境や、Web アプリケーションとの統合において特に役立ちます。
標準WebSocketとセキュアWebSocket(WSS)の両方をサポートし、さまざまなセキュリティ要件に柔軟に対応できるようになりました。
- 標準WebSocket:WebSocketプロトコルを使用して暗号化なしでブローカーに接続します。
- セキュアWebSocket:TLSを使用してWebSocket接続を暗号化し、セキュリティを強化します。
セキュアWebSocket CIテスト
新しいWebSocket機能の信頼性を確保するため、セキュアWebSocket専用の継続的インテグレーションテストを追加しました。このテストにより、wolfMQTTに期待される高い品質と安定性を維持します。
CMakeサポートの改善
このリリースでは、CMakeビルドシステムを改善しています。
- CMakeビルドにおける重複コンポーネントチェックの強化
- 最新のマネージドコンポーネントとの互換性向上
その他の改善点
- 最新のマネージドコンポーネントのサンプルを更新
- OQSのMosquittoが古くなっている問題を修正
wolfMQTTについて
wolfMQTTは、C言語で記述された軽量な組み込みMQTTクライアント実装で、wolfSSLライブラリを介してSSL/TLSをサポートします。マルチプラットフォーム、省スペース、そして拡張性を考慮してゼロから構築しています。以下の機能をサポートしています。
- MQTT v3.1.1 および v5.0 プロトコル
- MQTT-SN (センサーネットワーク向け MQTT)
- サービス品質 (QoS) レベル 0~2
- wolfSSL による TLS 暗号化
- ノンブロッキング通信
- 並列処理のためのマルチスレッド
- 主要な IoT プラットフォーム (AWS IoT、Azure IoT Hub、IBM Watson IoT) との統合
wolfMQTT v1.20.0 の入手
最新リリースのご評価用オープンソース版は、こちらからダウンロードいただけます。
より包括的なリストについては、ChangeLog を参照してください。
ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。
原文: https://www.wolfssl.com/announcing-wolfmqtt-v1-20-0-now-with-websocket-support/