2020年末にメジャーリリースしたwolfTPMは、wolfSSLのwebサイトからダウンロード可能となりました。このリリースでは次の様な多くの新機能が追加されています:
- Microsoft Windowsが動作するPC上のTPM2.0H/Wチップをネイティブサポート
- wolfTPMとMacOSユーザに、より簡単な開発を提供するTPMシミュレーターのサポート
- TPN2.0パラメータ暗号化を使用した、MITM(中間者)攻撃からの保護。wolfTPMはMITM攻撃の保護の為のTPM2.オプションとして、XOR暗号化とAES-CFB暗号化の両方をサポートしています。
- 通信相手の信頼性と整合性を検証するためのHMACセッションをサポート
また新しいサンプルコードも追加しています。TPM鍵をディスクに保存するオプションと、MITM攻撃からの保護の為にパラメータ暗号化を使用するオプションを備えたTPM鍵生成と鍵ローディングのサンプルが加わっています。外部で生成された秘密鍵をインポートをサポートし簡単にリロードできるようになりました。TPMの内部クロックを参照用に利用するユーザー向けに、TPMクロックの増分を取得するサンプルも追加しました。
TPM2.0ライブラリの拡張機能の中にはHMACセッションの利用と、TPMセッションとTPMオブジェクトの認証操作が容易になる新たなwolfTPMラッパーの利用が含まれています。
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