wolfSSH 1.4.18をリリースしました。
バージョン1.4.18では、新しいアルゴリズムやメモリ構成オプションなどに対応したほか、チャネル設定コールバックやテストの改善、移植性の向上などの機能改善、そして不具合の修正を行っています。
新機能
- wolfSSLスタイルの静的メモリプール割り当てをサポート
- Ed25519公開鍵をサポート
- wolfSSHd構成にバナーオプションを追加
- サンプルSCPクライアントでノンブロッキングソケットをサポート
改善
- ドキュメントの更新
- Zephyr テスト アクションを更新
- Zephyr ポートに非ファイルシステム ビルドを追加
- macOS テスト アクションを更新
- 証明書処理を整理。署名が存在する場合にのみ証明書を検証
- Kyber テスト アクションを更新
- Curve25519 鍵合意サポートを整理
- STM32Cube パックを更新
- Zephyr がテスト用のヒープに使用するメモリを増加
- ReadDir 関数を置き換えるマクロ ラッパーを追加
- キー入力完了用のコールバック フックを追加
- アルゴリズムの名前の文字列を返す関数を追加
- 非同期サーバー側ユーザー認証を追加
- sha1-soft-disable が無効になっている場合、デフォルトのユーザー認証アルゴリズム リストに ssh-rsa (SHA-1) を追加
- マネージド コンポーネントを使用しEspressif のサンプルコードを更新
- SCP テスト ケースを追加
- RSA 署名・検証処理を整理
- wolfSSHd からの更新で、サンプルコードの echoserver を更新
- オープン、クローズ、成功、失敗、要求など、ほとんどのチャネル メッセージにコールバック フックを追加
- SCP が行うメモリ割り当ての数を減少
- 接続を閉じるときの wolfSSHd の動作を改善。チャネルを閉じ、ピアがチャネルを閉じるのを待つ
修正
- PowerShell Write-Progress を修正するために、Windows 用のwolfSSHdサービスサポートを整理
- 公開鍵ユーザー認証で部分的な成功のケースを修正
- cannedKeyAlgoNamesに関するビルド ガードを修正
- SCP送信時にローカルファイルを開けない場合にエラーを出す
- IPv6関連のビルドの問題の修正
- 閉じたチャネルの SCP エラーリターンのチェックを改善
- サンプル SCP クライアントで、WOLFSSH オブジェクトの作成後に公開鍵チェックコンテキストを移動
- wolfSSH_SFTP_STAT のエラーレポートを修正
- サンプル SCP クライアントで、シャットダウン時のエラーコードチェックを修正
- 戻り値を wolfSSH_shutdown() から WS_CHANNEL_CLOSED に変更
- SFTPシンボリックリンクの処理を修正
- Zephyrビルドの変数初期化警告を修正
- コンソール以外の出力ハンドルのwolfSSHd ケースを修正
- シングルスレッドビルドのテストスイートを修正。シングルスレッドテストアクションを追加
- fcntl()の失敗時にwolfSSHdがシャットダウンする問題を修正
- execコマンドを使用して仮想端末シーケンスを処理するWindows上のwolfSSHdを修正
- 鍵交換中にMAC アルゴリズムを一致させるときに発生する可能性のあるnull 参照を修正
このリリースは弊社ダウンロードページやGitHubリポジトリから取得し、お試しいただけます。
ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。