wolfBootはRenesas RA6M4をサポート

wolfBootはRenesas社製 RA6M4のサポートを開始しました。Renesas RA6M4グループは、TrustZoneを備えた高性能Arm Cortex-M33コアを使用しています。TrustZoneはメモリの一部をセキュア領域として分離しそこに格納した重要データへの不正アクセスを防ぎます。RA6M4は、オープンで柔軟なエコシステムコンセプトであるフレキシブルソフトウェアパッケージ(FSP)として提供されるH/Wドライバー等も提供されているため後述の暗号エンジン(SCE)のドライバーも必要に応じて組み込みが可能となっています。

wolfBootは、ファームウェア認証とファームウェア更新メカニズムを提供するポータブルセキュアブートローダーソリューションです。ミニマルなデザインと小さなHAL APIにより、wolfBootはOSやベアメタルアプリケーションから完全に独立しています。

RA6M4にwolfBootサポートが追加されたことで、wolfBootを使用してこのターゲット上で簡単で安全なファームウェアの更新を実行できるようになりました。加えて、ハードウエア暗号アクセラレータRenesas SCE(Secure Cryptographic Engine)も活用できます。 ファームウェア v1 を新しいイメージ v2 に安全に更新するサンプル アプリケーションも提供しています。 両方のサンプル ファームウェア バージョンは、イメージのバージョン (v1 または v2) を表示することを除き、同じように動作します。 このサンプルプログラムは Renesas e2Studio 上でコンパイルされ、RA6M4ターゲットボード上で実行できます。サンプルを実行する詳細な手順は、https://github.com/wolfSSL/wolfBoot/blob/master/IDE/Renesas/e2studio/RA6M4/Readme.md で参照できます。

SCEサポートを有効にしてサンプルプログラムを実行するには、https://github.com/wolfSSL/wolfBoot/blob/master/IDE/Renesas/e2studio/RA6M4/Readme_wSCE.md にある Readme を参照してください。 wolfBoot は現在、Renesas SCE暗号アクセラレーション機能のSHA256およびRSAをサポートしています。

wolfBootにご興味あるいはご質問がありましたら、info@wolfssl.jp へお寄せください。

原文:https://www.wolfssl.com/wolfboot-support-for-renesas-ra6m4/