wolfSSL、ShangMi 暗号 (SM2、SM3、 SM4) を サポート

ご存知の方も多いと思いますが、中国政府の規制当局は現在、自動車、航空電子機器、電力システム、通信システムなどの重要なシステムで SM2、SM3、SM4 の使用を義務付けています。 当社の顧客の多くは中国でもビジネスを行う多国籍企業であるため、wolfSSL 製品にこれらのアルゴリズムを追加するよう要望を受けてきました。

今回、SM2、SM3、および SM4 をサポート対象とするバージョンをリリースします。SM9 を完全に満たすために、今年のある時点で ZUC ストリーム暗号をリリースする予定です。 また、将来 OSCCA 認証のサポートできるように研究機関と調整中です。

wolfSSL 製品の使用を検討しているお客様のために、具体的な事項をいくつかまとめます。

  1. wolfSSL の TLS 1.3 実装でSM 暗号をサポートします。
  2. wolfSSH、wolfBoot、およびwolfSSLのその他の製品でも ShangMi 暗号をサポートします。
  3. 最大のパフォーマンスを実現するために、ARM、Intel、RISC-V 向けアセンブラによる SM 実装を開発中です。
  4. ZUC、SM2、SM3、および SM4 のベア メタルは引き続きサポートしす。
  5. 他の暗号アルゴリズム同様、パフォーマンスを最大化し、サイズを最小化しているため、ShangMi アルゴリズムはさまざまなマイクロコントローラ (MCU) 上の組み込みシステムの利用局面に適合します。 これらは、STM32、NXP i.MX、RISC-V、Renesas RA、RX、Synergy、Nordic NRF32、Microchip PIC32、Infineon Aurix、TI MSP など、現在サポートしているすべての MCU シリコンで利用可能になります。
  6. SM 暗号の GPLv2 ライセンス版は、GitHub でダウンロードできるようになります。 商用ライセンス版も用意しています。

ShangMi 暗号およびアルゴリズムのサポートについてご質問がある方は、info@wolfssl.jp までお問い合わせください。

原文:https://www.wolfssl.com/wolfssl-adds-shangmi-ciphers-and-algorithms-sm2-sm3-and-sm4-to-wolfcrypt/