標準策定フェーズから実用、普及にむけてTLS1.3が本格的に動き出した。サーバ側の対応は先頭を走る主要サイトの準備は着々すすみ、FireFox、Chromeとメジャーなブラウザのサポート開始とともに、ネット上の現実のトラフィックのTLS1.3サポート比率が立ち上がり始めているようだ。詳細に見れば、まだまだ全体からすると一部のトラフィック、それもほとんどはDraft23 (最終版は28) というようなこともあるが、予想通りTLS1.3の立ち上がりは非常に早いようだ。TLS1.2やそれ以前のバージョンのときの新バージョン移行では数年以上を要した。TLS1.3は、これまでのTLSのバージョンアップと異なり、安全性の面だけでなく広い意味での性能に対する改善が随所に対策されていることが大きい。オーバーヘッドの軽減は、コスト負担に悩むサーバ側各社にとって何よりのモチベーションになる。ブラウザユーザにとっても、より快適なブラウズ環境を意味するのだから、新バージョンへの移行スピードが従来より大幅に早いのは当然ともいえる。
では、この新バージョンプロトコルがIoTエッジデバイス側の我々にどのような意味をもってくるのか。新バージョンの特徴を自社製品の競争力の源泉にできないのか?この連載では、そうしたあれこれをTLS1.3の違いから順次解き明かして行こうと思う。
今年に入って急速に立ち上がるTLS1.3対応のトラフィック比率
(wolfssl.jpサイトへのアクセス比率)
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連載の内容については概ねこちらのセミナーでもお話をさせていただくことになっているので、掲載を待てない、というかたはぜひご参加ください。
wolfSSLセミナー2018秋開催 品川、10月4日(木) 13:30-17:00
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昨年に続きwolfSSLエンジニアリングマネジャのChris Conlonが来日し、最新TLS 1.3の優位点、TPM2.0ライブラリ、wolfSSH、
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マクニカ社主催セミナーでの講演 新横浜、10月17日(水) 13:30-16:30
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