この度、組み込み向け軽量TLSライブラリwolfSSLにて、STMicroelectronics社 STM32WBAシリーズのサポートを開始しました。
これにより、さらに幅広い組み込みプラットフォームにおいて、軽量で堅牢かつ高性能なSSL/TLSソリューションを提供できるようになりました。
STM32WBAシリーズの概要
STM32WBAシリーズは、IoTデバイスや組み込みデバイスに先進的なBluetooth® Low Energy（LE）接続性をもたらすために設計された、超低消費電力ワイヤレスマイクロコントローラです。
TrustZoneセキュリティを備えたArm Cortex-M33コアと統合された無線機能を中心に設計されており、ヘルスケア・産業・スマートホーム環境における、あらゆるセキュアなアプリケーションに適しています。
wolfSSLとのインテグレーション
STM32WBAにwolfSSLを組み合わせることで、以下のメリットを享受できます。
- Bluetooth LEとIPベースの接続に基づく、シームレスなTLS/SSLサポート
- STM32のハードウェアアクセラレーションとwolfSSLの小さなフットプリントがもたらす、最適化されたパフォーマンス
- すぐに使用可能なSTM32Cubeツールと実装例による、スムーズなインテグレーション
主な特徴
- TLS 1.3およびDTLS 1.3の完全サポート
- STM32WBAのオンチップ暗号エンジンを使用した、ハードウェア暗号アクセラレーション
- 耐量子アルゴリズムを含む、wolfCryptの暗号スイート全体のサポート
- セットアップを簡素化するためのSTM32CubeIDEおよびSTM32CubeMX用サンプルプロジェクト
STM32WBA上でwolfSSLを動作させる際の、STM32 Cube Packの手順と実装例をこちらで提供しています。さらに詳しい情報は、こちらのページにも掲載しています。併せてご参照ください。
ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。
原文：https://www.wolfssl.com/announcing-stm32wba-support-in-wolfssl