これは以前の投稿「wolfSSLの耐量子暗号に対する取り組み [2024年 春]」と「wolfSSLの耐量子暗号サポート」ページに関するアップデートです。
米国国立標準技術研究所（NIST）は最近ガイドラインを更新し、暗号モジュール検証プログラム（CMVP）を通じていくつかのポスト量子暗号アルゴリズムの認証を可能にしました。
特に、デジタル署名アルゴリズムのML-DSA（旧称：CRYSTALS-Dilithium）、LMS、およびXMSSは、更新されたSP800-140C標準の下で完全に認証可能となっています。
これらの進展を受けて、wolfSSL Inc.はこれらのアルゴリズムのCMVPへの提出に向けた準備を進めています。wolfSSLは以前にwolfCryptモジュールでFIPS 140-3認証#4718を取得し、世界初のSP 800-140Br1検証済み証明書を獲得するなど、強力な実績を多数有しています。
ML-KEM（旧称：CRYSTALS-Kyber）はまだSP 800-140Cの承認されたセキュリティ機能リストに含まれていませんが、wolfSSLは先見的なアプローチを取り、ML-KEMをすでに自社製品に組み込んでいます。これにより、ML-KEMが承認され認証可能になった時点で、wolfSSLはML-DSA、LMS、XMSS、およびML-KEMの4つのアルゴリズム全てを認証申請する準備が整います。
wolfSSLは今後も規制更新の先取りや認証プロセスへ積極的に取り組み、各種標準仕様・規格に則った堅牢な暗号ソリューションを提供してまいります。
ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。
原文：https://www.wolfssl.com/wolfssl-inc-sp800-140c-sp800-140d-and-post-quantum-efforts-update