wolfTPM 3.8.0ではいくつかの重要な機能強化を実施しています。いくつかご紹介します。
新機能
このリリースには、wolfTPM の全体的な品質と信頼性を高めるさまざまな修正と改善を含んでいます。
主な変更点
・セッション認証の改善: バインドされたセッション認証の問題を修正し、バインドされた TPM 2.0 認証セッションが正しく機能することを確認しました。さらに、機能を検証するための包括的なテスト ケースを追加しました。
・バス保護: TCG「バス保護ガイダンス」の実装に包括的なサンプルコードを追加しました。これにより開発者はアプリケーションがこれらの重要なセキュリティ標準を満たしていることを簡単に確認できるようになりました。バス保護ガイダンスの詳細については、TCG のバス保護ガイダンス ドキュメントを参照してください。
・ビルドサポート: 更新された CI テストなど、古い wolfCrypt バージョンに対する wolfTPM のビルドのサポートを改善しました
・HAL IO の改善: Microchip I2C ビットバン ドライバーの HAL IO サポートを追加しました
TPM 2.0 のユースケース
wolfTPM は、IoT デバイスからハイエンド サーバーまで、幅広いアプリケーションに堅牢で安全な基盤を提供するように設計されています。 wolfTPM 3.8.0 がどのように役立つかの例をいくつか示します。
・セキュア ブート: wolfTPM は堅牢なセキュア ブート メカニズムを提供し、承認されたファームウェアのみがプラットフォームにロードされることを保証します。
・プラットフォーム ファームウェアの更新: バス保護ガイダンスの実装には、セキュアなファームウェア更新のサポートが含まれており、プラットフォームを最新かつ安全な状態に保つことが容易になります。
・鍵管理: wolfTPM を使用すると、暗号鍵を安全に管理でき、機密データを処理するための信頼性が高く効率的な方法を提供します。
・ハードウェアレベルの分離: wolfTPM のハードウェアレベルの分離機能は、高度な分離を必要とするアプリケーションに堅牢なセキュリティ基盤を提供します。
・信頼できる実行環境 (TEE): wolfTPM は TEE とシームレスに連携するように設計しており、重要な機能を実行するための安全な環境を提供します。詳細については、完全な変更ログを確認してください。
ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。