このリリースでは、アプリケーションや内部でwolfJCEを使用するサードパーティフレームワークからの使用をより良くサポートするための、多くのバグ修正、変更、新機能の追加を行いました。
wolfCrypt JNI/JCEは、JavaからネイティブのwolfCrypt暗号化ライブラリを簡単に使用できるようにします。薄いJNIラッパーは、ネイティブwolfCryptへの直接のJNI呼び出しに使用できるほか、JCEプロバイダー(wolfJCE)をJavaセキュリティプロバイダーとして登録することで、Java暗号化APIの下でシームレスに統合できます。wolfCrypt JNI/JCEは、FIPS 140-2および140-3認証済みモジュール上での実行もサポートできます。
このリリースでの変更点の一部を以下に示します。さらなる詳細はChangeLog.mdをご覧ください。
新しいJCE機能
- FIPS 140-2 / 140-3準拠のKeyStore使用に適合するための新しいWolfSSLKeyStore(WKS)KeyStore実装の追加
JNIとJCEの変更
- BigInteger.longValueExact()をサポートしない古いJavaバージョンとのビルド互換性を改善
- ネイティブRSA最小キーサイズ(RSA_MIN_SIZE)の検出と、このサイズのJavaへの公開(Rsa.RSA_MIN_SIZE)
- ネイティブX509CheckPrivateKey() APIを呼び出す際のポインタ使用の修正
サンプルの変更
- 「IDE/Android」ディレクトリにある新しいAndroid Studio サンプルIDEプロジェクトの追加。ネイティブwolfSSLとwolfCrypt JNI/JCEをビルドするためのCMakeLists.txtの構成方法を示します。
テストの変更
- GitHub Actionsを使用して、すべてのGitHubプルリクエストでFacebook Inferを実行するようにしました
- GitHub Actionsを使用して、すべてのGitHubプルリクエストでAndroid Gradleビルドをテストするようにしました
wolfCrypt JNI/JCE 1.7.0は、wolfSSLダウンロードページからダウンロードできます。wolfSSL JNI/JSSEとお間違えのないようご注意ください。
また、更新したwolfCrypt JNI/JCEユーザーマニュアルはこちらから参照できます。
ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。
原文:https://www.wolfssl.com/wolfcrypt-jni-jce-1-7-0-now-available