wolfSSL v5.3.0をリリースしました

wolfSSL 5.3.0をリリースし、当サイトのダウンロードページで公開しました。

このリリースにはいくつか新機能と修正を含んでいます。今回、脆弱性対応に該当する修正はありません。主なアップデートは次の通りです。

  • SPパフォーマンスに対するさまざまな強化と修正
    wolfSSLのSP (single precision)ライブラリは、公開鍵アルゴリズムの最高のパフォーマンスを確保するための最高の実装を実現します。
  •  OpenSSL互換性レイヤーの機能強化と新追加
    wolfSSL OpenSSL互換性レイヤーは、OpenSSL用に設計されたアプリケーションをwolfSSLを使用するよう、切り替える事を可能にします。
  • 組み込みポスト量子化アルゴリズムのSTM32デバイスへ移植とベンチマークの実施
  • Linuxでi.MX8 CAAMをサポート
    CAAM(Cryptographic Accelerator and Assurance Module)は、多くのNXP i.MXデバイスに搭載されているハードウェアです。ECCやAESなどの暗号化アルゴリズムの高速化を可能にします
  •  Renesas TSIP、Stunnel、Bindほか、サポートバージョンをアップデート
  • Wycheproofの使用を含む、テストの追加と改善
    Project Wycheproofは、Googleセキュリティチームによって開発、保守されているテストスイートです。そのユニットテストでは、Javaセキュリティパッケージ(java.securityおよびjavax.crypto)を使用して、wolfJCEを含む複数のJCA/JCEプロバイダーの実装をテストできるようにします。

変更点のすべてが記載されたチェンジログはwolfSSL ChangeLog で参照できます。

ご質問は、info@wolfssl.jpまでお問い合わせください。テクニカルサポートについは、support@wolfssl.comにお問い合わせください。

原文: https://www.wolfssl.com/wolfssl-5-3-0-release/