wolfSSLは現在、以下の要素の廃止を予定しています。
- コンフィギュレーションオプション
--enable-tls13-draft18
- プリプロセッサマクロ
WOLFSSL_TLS13_DRAFT
これらのコンポーネントは、TLS 1.3のDraft 18に基づいた実装との相互運用性を持たせるために、TLS 1.3標準化プロセス中に導入したものです。
コンフィギュレーションオプション --enable-tls13-draft18
は現在、コードベースで機能的な効果がなく、何の目的も果たしていません。
プリプロセッサマクロ WOLFSSL_TLS13_DRAFT
マクロが定義されると、TLSハンドシェイクでのバージョン番号処理を変更し、最終的なTLS 1.3バージョン番号の代わりにドラフト固有のバージョン番号(TLS_DRAFT_MAJOR = 0x7f
)を使用します。これは、すでに満了した移行期間中における実装との互換性を維持するために導入されました。
むやみに古い仕様との互換性を維持し続けると、コードベースは非常に複雑になります。そして実際の運用環境のほとんどで、ドラフト仕様ではなくTLS 1.3標準仕様への移行が完了しています。これらの理由により、古いドラフトとの互換性を排除することを計画しています。
この決定はまだ最終的なものではありません。お客様の環境でこれらの設定フラグが必要である場合、info@wolfssl.jp までお知らせください。
原文:https://www.wolfssl.com/deprecation-notice-tls-1-3-draft-18