FIPS 140-3実装によるUEFIの保護

wolfSSLの大きな強みの1つとして、幅広い環境への適応性が挙げられます。これには、最小限のベアメタル環境から、複雑な多層OS環境も含まれます。

今回は、マシン起動時に各ハードウェアファームウェアとのインタフェースを担うUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)とwolfSSLの統合について、最新の情報をお知らせします。

wolfSSLでは、セキュアブートローダーwolfBootを用いることによるUEFIファームウェアのコンポーネント認証とセキュアアップデート強化を実現しています。なお、wolfBootはUEFI環境内でUEFIアプリケーションとして実行できるように実装しています。(ビルド手順はこちらに掲載しています。)

先日、wolfSSLが提供する暗号機能に他のUEFIアプリケーションがアクセスしやすくなるよう、アップデートを行いました。これと併せて、UEFIが提供するTRNG(真性乱数発生器)や暗号アクセラレータを使用できるように改善しています。

UEFIアプリケーションは、FIPS 140-3認証を取得したwolfSSLの

  • 暗号アルゴリズム(AES, RSA, DSA, ECDSA, SHA)
  • 鍵導出関数
  • セキュア通信プロトコル (TLS, DTLS、いずれも1.3まで対応)

を使用できるようになりました。

OSに依存しないセキュア通信、TPMアテステーション、ディスク暗号化など、豊富なユースケースで使用できます。

wolfSSLは組み込み環境向けFIPS認証取得に関する豊富な経験を元に、UEFIベースのOE(Operation Environment)認証, ACVP(Automated Cryptographic Validation Protocol)認証取得のためのサポートを提供します。

ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。

原文:https://www.wolfssl.com/securing-uefi-with-wolfssls-fips-140-3-cryptography