wolfPKCS11でのLMSサポート

この度、wolfPKCS11において耐量子暗号LMS (Leighton-Micali Signature) に対応しました。
この実装は、wolfCryptにおける既存のLMSサポートを基に構築しており、LMS処理のための完全なPKCS#11 APIインターフェースを提供します。

LMSとは、RFC 8554で標準化しNIST SP 800-208で承認された、状態を持つハッシュベースの署名方式です。すでに、最新バージョンのPKCS#11仕様に組み込まれています。量子コンピュータからの攻撃に耐えるよう設計されており、ファームウェア署名などのオフライン署名操作に最適です。

wolfPKCS11でのLMSサポートにより、PKCS#11インターフェースを使用するアプリケーションが、wolfSSLの実証済みLMS実装を活用できるようになります。

主な特徴

  • LMS処理のための完全なPKCS#11 APIサポート
  • 量子耐性のある、状態を持つハッシュベースの署名方式
  • NIST SP 800-208仕様に準拠

この機能強化は、製品ライン全体にわたるポスト量子暗号の包括的なサポートを提供するというwolfSSLの継続的な取り組みを示しています。

ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。
原文:https://www.wolfssl.com/lms-in-wolfpkcs11