wolfSSLプライベートセミナー2024秋 開催のご案内

今年は8月に耐量子暗号(PQC)アルゴリズムの正式標準化が発表され、PQCヘの関心が一気に高まっています。弊社では以前から先行してPQCアルゴリズムの独自実装を進めており、TLS、SSH、MQTTなどの自社セキュリティプロトコルライブラリはもちろん、セキュアブート、ファームウェア更新などでもお客様への提供を開始しています。

また7月には弊社の暗号エンジン、wolfCryptが世界に先駆けFIPS140-3認証を取得しました。セミナーでは、お客様の製品のFIPS認証のために必要な準備から取得完了までの流れを具体的に紹介します。

今回のプライベートセミナーはこれらのトピックに加え、新製品のwolfHSMやwolfSSLをまだ触ったことがないエンジニア向けの集中講座を含む4つのセミナーをご用意しました。

席数に限りがありますため、ご興味がありましたらぜひお早めにお申し込みください。
1つのセミナーだけでも、全セミナー一括でもご登録いただけます。

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wolfSSLプライベートセミナー2024秋

日時:  2024年11月7日(木)10:30〜17:00 (開場10:20〜)

会場:  品川プリンスホテル Nタワー4階 地図

     JR線・京急線の品川駅(高輪口)から徒歩約3分

費用:  無料

お申し込みフォーム:こちらからどうぞ

ご注意:

  • お申し込み後、一週間程度で確認メールを差し上げます。
  • 当日会場でお名刺を一枚頂戴いたします。

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** セミナー内容 **

1. エンジニア向け、はじめてのwolfSSL集中講座(10:30-12:00)

スピーカー:wolfSSL Japan ソフトウェアエンジニア 宮崎秀樹

wolfSSLについて気になってはいたが触ったことがないという方に、ビルド、サンプルプログラムの使い方、デバッグなどの一通りの使用プロセスを説明します。また、必要最小限の暗号アルゴリズムだけ使用したい、処理速度を最大化したいなど、より高度な要件に合うチューニングのための TIPS もデモを交えて説明します。
受講後すぐにwolfSSLを使用開始できるよう、使い方に絞った集中講座です。

受講対象者:

  • 自社製品のソフトウェア、ファームウェアを開発するエンジニアの方
  • インターネットプロトコルに関する基礎的な知識のある方

2. 正式に標準化された耐量子暗号とwolfSSL製品の対応(13:30-15:00)

スピーカー:wolfSSL Inc. Senior Software Developer Anthony Hu

耐量子暗号アルゴリズムの標準化は長いドラフト段階を経て、8月についに正式発表されました。標準化に当たっては弊社もドラフト段階から関わってきており、多くのwolfSSL製品で既にポスト量子暗号のサポートを開始しています。このセミナーでは標準化された耐量子暗号について理解を深めていただくとともに、TLS、SSH、MQTTなどのセキュリティプロトコル、セキュアブート、ファームウェア更新などのwolfSSL製品でのサポート状況、他のオープンソースとの組み合わせテストの実施実績などを紹介します。

本セミナーは英語と日本語の逐次通訳で実施します。

3. wolfHSM – HSMの実装を容易にするフレームワークとは(15:15-16:00)

スピーカー:wolfSSL Japan 技術統括 古城隆

署名検証や暗号処理のようなRoot of Trust機能を物理的に独立したプロセッサコアに隔離し、暗号鍵と暗号処理の安全性を飛躍的に向上させるHSMは、堅牢なセキュリティが求められるECUで必須、あるいは強く推奨とされています。現在、車載向けを中心にマルチコア搭載のプロセッサチップにHSM専用コアを搭載したものの利用が始まっていますが、今後高いセキュリティを要求される多くの製品分野に広がっていくものと予想されています。

従来、チップベンダーの提供するHSM機能を単純に直接利用した場合、暗号アルゴリズムや機能がチップにロックインされてしまい、長期のセキュリティの脅威の進化に対応できないという課題がありました。このセミナーでは、wolfHSMがこれらの課題を解決する仕組みと利点を説明します。

4. ウチの製品をFIPS認証取得済にするためのすべて(16:15-17:00)

スピーカー:wolfSSL Japan 技術統括 古城隆

wolfSSLはこの7月に世界に先駆けてSP800-140Br1プロセスによるFIPS 140-3認証を取得しました(証明書番号4718)。

このセミナーでは、お客様の製品をFIPS140-3認証済製品とするためにお客様が準備しなければならないこと、またNISTによる認証プロセスなどすべてをワンストップで行う方法をご紹介します。


スピーカー紹介:

Anthony Hu
wolfSSL Inc. Senior Software Developer

wolfSSL Inc.の上級ソフトウェアディベロッパーとして、耐量子暗号(PQC)とネットワークプロトコルの統合を専門に開発、コンサルティング、顧客サポートを担当。PQCの業界セミナーやウェビナーなどでスピーカーを多く務める。wolfSSL入社以前からPQCに携わり、コンシュマー向け電子機器の実装でも長期に渡る経験を持つ。2021年8月より現職。


古城 隆 Takashi Kojo
wolfSSL Japan合同会社 技術統括


最新ネットワークセキュリティについての執筆活動、講演を実施。「徹底解剖 TLS 1.3」の筆頭著者。大手電機メーカーで組み込みシステム向けITRON OSの開発、アーキテクチャデザイン、ネットワークベンチャーのCTOなどを経て、2012年より現職。


宮崎 秀樹 Hideki(Hide) Miyazaki
wolfSSL Japan合同会社、ソフトウェアエンジニア

製品開発、国内外のカスタマーサポートを担当。外資系製造装置メーカーでハードウェア制御やユーザインターフェースを含むシステムソフトウェア開発、設計を経て2018年より現職。