組み込み向けSSL/TLSライブラリwolfSSLは、ルネサス社製RZ/N2L ボードのサポート
とサンプルプログラムを公開しました。
ルネサス社製 RZ/N2Lは、高性能の Arm Cortex-R52を使用し機器に産業ネットワークを容易に付加できる、産業イーサネット通信用MPUです。さらにルネサス独自のFlexible Software Package (FSP)、さまざまなIDE、FreeRTOSやミドルウェアなどのソフトウェアモジュール・ツールを使用し組み込み向けアプリケーションを開発することができます。
今回のルネサス社製 RZ/N2Lサポートは、wolfSSLを使用するTLSクライアントとサーバのサンプルプログラムを含みます。それらのサンプルプログラムは、ルネサス e2studio を使用しコンパイルしRZ/N2Lボード上で実行することが出来ます。サンプルプログラムのe2studioプロジェクトファイルは、wolfSSL パッケージに含まれおり、“IDE/Renesas/e2studio/RZN2L”フォルダに収納しています。より詳細な使用方法は同フォルダにある Readme をご覧ください。
またサンプルプログラムは、暗号アクセラレーションのRenesas Secure IP(RSIP)を使用しています。現在は下記暗号アルゴリズムをサポートしています。
- SHA1/SHA256/SHA384/SHA512
- AES-CBC/AES-GCM
- RSA
制限事項:
現バージョンRSIPではTLS接続用APIが未サポートです。そのため、現状 wolfSSLでTLS接続時の暗号アクセラレーションとしてRSIP使用は、ハッシュ及び真正乱数生成に限られます。
wolfSSLのルネサス RZ/N2L サポートについてのご質問は、facts@wolfssl.com までご連絡ください。
原文:https://www.wolfssl.com/wolfssl-support-for-renesas-rz-n2l/