wolfBootはSTM32C0をサポート

wolfBootに新しいSTM32C0のサポートを追加します。このMCUはCortex-M0(48MHz)をベースとしたSTM32G0と同様のエントリーレベル製品で、最大32KBのフラッシュと12KB RAMを備えた非常に低コストの汎用32ビットMCUです。

弊社の wolfBootセキュアブートローダーは、コードサイズが小さいので、このプラットフォームで利用できる唯一のソリューションとなっています。wolfBootは、ほとんどのSTM32シリーズMCUを手を加えることなくサポートできます。wolfBootの使用方法に関するチュートリアルについては、「STとwolfBootのビデオシリーズ」を参照してください: https://www.wolfssl.com/st-wolfboot-video-series/

STマイクロエレクトロニクスからのSTM32C0の発表はこちら:

https://www.st.com/ja/microcontrollers-microprocessors/stm32c0-series.html

特徴:

  • ベアメタル用に C言語で記述
  • 小さな組み込みデバイス上で実行できる位の小さなフットプリント
  • 動的メモリ不使用(mallocなし/free)
  • オンボードまたは外部SPIフラッシュのサポート
  • シンプルなパーティショニングとヘッダー構造
  • CPU速度とフラッシュのための抽象化されたHAL設計
  • ブートローダーはパーティションのスワップとロードを処理
  • 鍵の生成/インポートおよび署名のための鍵操作ツール
  • 暗号化されたアップデート
  • デルタ更新(相違点のみ更新)

サポートする署名アルゴリズム:

  • ECC(SECP256R1、SECP384R1)
  • RSA(2048/3072/4096)
  • ED25519
  • ED448

ハッシュダイジェストを使用したファームウェアイメージの整合性:

  • SHA2-256
  • SHA2-384
  • SHA3-384

ビルド時に決定される柔軟なパーティションスキーム:

  • ブートローダー(10-30KB)
  • アプリケーション
  • アップデート
  • スワップ(1セクター)
  • カスタムパーティションID

信頼性の高いファームウェア更新メカニズム:

  • 更新トランスポートメカニズムから独立
  • アップデート失敗時には以前のバージョンにフォールバック
  • 電源障害などで更新中に中断されたスワップ操作の再開

STM ハードウェア暗号化アクセラレーションのサポート:

  • STM32ハッシュ/AES/PKA
  • ST33TP* TPM 2.0 (wolfTPM を使用)

STM32C0でwolfBootをお試しになりたい方、ポスト量子暗号の署名のサポートにご興味がある方は、 info@wolfssl.jp までご連絡ください。

原文:https://www.wolfssl.com/wolfboot-support-stm32c0/