今月初めに、我々wolfSSLでは、組み込みIDPS/ファイアーウォールであるwolfSentryの最終ベータリリースを行いました。これで、組み込み機器を保護するための成熟かつ包括的な機能を備えたwolfSentryの最初の製品リリースの準備が整ったことを意味します。
wolfSentryのバージョン1.0.0はマルチスレッド環境で高性能のスレッドセーフを提供します。すべての内部構造体は共有ロックで保護しつつ高い並行性をマルチスレッド/マルチコア環境で実現します。厳しい指定時間内で呼び出し元に制御を戻すことが求められるリアルタイム/TSNユースケースもサポートします。
一定時間ガーベジコレクションを含む、動的/ステートフルルールのサポートも改善してきました。このような機能はサンプルプログラム/イベント通知デモプログラムで確認いただけます。これらサンプルプログラムでは組み込みWebサーバーと統合された動的防御とイベント通知のサンプル実装を提供しています。
ユーザープラグインのコンフィギュレーションはユーザー定義のJSONツリーを使用して実行できるようになりました。これらツリーはコンフィギュレーション時に解析されますが、別に事前に解析された内容のほうは高パフォーマンスのbtreeルックアップを通じてプラグインで利用できます。この表現力豊かで高性能なコンフィギュレーションメカニズムにより、アプリケーション固有の複雑なプラグインの構成が合理化されます。事前解析されたJSONツリーは、ロック・アップグレードとDOMアクセサーを使ってプラグインの処理によって更新と拡張が可能です。
wolfSentry は現在利用可能であり、ユーザー アプリケーション、組み込み IP スタック、および wolfSSL などの一般的なライブラリとの密接かつ容易な統合により、深く組み込まれたユース ケースに最適なエンドポイント セキュリティ ソリューションです。