ポスト量子暗号アルゴリズムは標準化へ

インターネット上では、ポスト量子暗号の次の4つのアルゴリズムがコンペ段階から標準化ステップに移行するとのNISTによる発表で賑わっています:

  • KYBERキーカプセル化メカニズム
  • DILITHIUM署名スキーム
  • FALCON署名スキーム
  • SPHINCS+ 署名スキーム

NISTによる、上記アルゴリズム選定プロセスに関する非常に詳細なレポートと説明は以下で参照できます。https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/ir/2022/NIST.IR.8413.pdf

KYBERとFALCONの両方が標準化対象のアルゴリズムの中に含まれているのはwolfSSLにとってうれしい限りです。というのも、wolfSSLはliboqsとの統合により、両アルゴリズムを既に組み込んでいるのです。では、wolfSSLは次に何を計画していると思いますか?

私たちは、次の2つのアプローチをとる計画をしています。

直近の計画としては、liboqsとの統合を活かして、DILITHIUMとSPHINCS+のサポートをwolfSSLに取り込んでいきます。 同時に、標準化される新しいアルゴリズムをwolfSSL独自の実装で進めていきます。「今すぐ収穫し、後で解読する」脅威モデルに対応することが最優先事項であるため、我々の実装では、KYBERから始め、次に、DILITHIUM、FALCON、SPHINCS+の順に着手していきます。

これらのアルゴリズムについてもっと知りたいですか?アルゴリズムを別の順序で実装する必要があると思いますか? ご意見はinfo@wolfssl.jpまでお寄せください。BlackHat2022カンファレンスのブース1084でもお伺いしています。

ご質問は、テクニカルサポートについては、support@wolfssl.com までお寄せください。

原文:https://www.wolfssl.com/nist-announces-post-quantum-algorithm-standardization/