STARTTLSは平文のSMTP接続をSSL/TLS による安全なものにアップグレードすることによって(部内であれ部外であれ)遠隔ユーザからのEメール通信をプロテクトします。STARTTLSを使用したSMTPでは、Eメールクライアントとサーバ間の転送中のメールメッセージを暗号化することができます。暗号化なしでは、送信者と受信者の間の任意の地点で簡単に傍受されてしまいます。
wolfSSL社では、複数の方からSTARTTLSについて、このプロトコル内でwolfSSLライブラリーをどのように使用したら良いか問い合わせをいただいてます。多数の方々からのごしつもんにお応えするために、wolfSSLクライアントサンプルの中にSTARTTLSを使用した例を追加しました。wolfSSLのダウンロードページからダウンロードしてお試しください。
ビルドと実行のための説明は以下のディレクトリに含まれています。
Linux/Unix: https://wolfssl.com/wolfSSL/wolfssl-quickstart.html
Windows: https://wolfssl.com/wolfSSL/Docs-wolfssl-visual-studio.html
以下は、このwolfSSLサンプルクライアントをGMAILのSMTPサーバに接続する簡単な例です。
この例では、はじめ平文接続したのち、STARTTLSでSSL/TLS暗号チャネルに変換し、接続を閉じます。
Linux/Unix: ./examples/client/client -h smtp.gmail.com -p 587 -M smtp -d
Windows: client.exe -h smtp.gmail.com -p 587 -M smtp -d
-h 接続先ホストサーバの指定 (smtp.gmail.com)
-p 接続ポート番号の指定 (Eメール送信:587)
-M サンプルクライアントにSTARTTLS使用を指定
-d 相手方の認証をしないよう指定
( 相手方の認証のためには、GoogleのCAをダウンロードし、 -d を “-A /path/to/google-CA” のように変更します)
さらに詳しい情報は弊社問い合わせ窓口 (info@wolfssl.com, info@wolfssl.jp: 日本語)までお問い合わせください。
原文: https://wolfssl.com/wolfSSL/Blog/Entries/2016/11/9_SMTP_and_wolfSSL_with_STARTTLS.html
wolfSSLホーム:www.wolfssl.jp (English:www.wolfssl.com)