wolfSSLでμTaskerを安全に

この度、組み込み向けSSL/TLSのwolfSSLとwolfCrypt暗号ライブラリがμTaskerオペレーティングシステムで動作するようになりました。
μTaskerは組み込みデバイス向けに設計されたオペレーティングシステム、プロトコル・スタックと一連のサービスを提供するもので、OS, ファイルシステム、デバイスドライバー、TCP/IPスタックその他の機能が含まれています。μTaskerパッケージにはデバイス・シミュレータが含まれています。これによって、物理的なハードウエア上で行うより短時間でコードのデバッグとテストを実現することができます。μTaskerに関して詳細な説明はこちらのサイトを参照ください:http://www.utasker.com/.
wolfSSL側では、μTaskerポーティング層を有効にするためのプリプロセッサ定義にWOLFSSL_UTASKERが新たに追加されました。このポーティングには、現在クライアントとサーバのサンプルプログラムが含まれています。これらのプログラムでは、wolfSSL I/O仮想化層でuTasker のRAWソケットを使用した安全なSSL/TLS接続を実現します。これらのサンプルプログラムは“uTasker_M522XX_V1.4-6”に含まれているμTaskerデバイス・シミュレータによってテストされました。
μTaskerを使用しているプロジェクトにとってこれは、ネットワーク接続が最新かつ軽量のwolfSSL SSL/TLSライブラリーを使ったSSL/TLS上の安全な通信が可能になるということを意味しています。アプリケーションがwolfCryptの暗号ライブラリを利用して、ブロック型暗号、ストリーム型暗号、AEAD暗号、ハッシュ関数、公開鍵アルゴリズムや証明書の検証ルーチンなどの暗号処理が可能になるということでもあります。
wolfSSLのμTaskerサンプルプログラムは 弊社GitHubレポジトリの「wolfssl-example」にあります。また、関連ドキュメントはwolfSSLウェブサイトのほうを参照ください。
Using wolfSSL with uTasker
wolfSSL uTasker Examples
wolfSSLとμTaskerベースのプロジェクトにご質問などありましたらinfo@wolfssl.com(英語),info@wolfssl.jp (日本語) 宛お問い合わせください。
原文: https://wolfssl.com/wolfSSL/Blog/Entries/2016/4/15_Securing_uTasker_with_wolfSSL.html
wolfSSLホーム:www.wolfssl.jp (English:www.wolfssl.com)