RISC-VとwolfSSL Part 5: ユースケース

 

本記事では、wolfSSLの導入事例をいくつかご紹介します。

Hex FiveとwolfSSLがRISC-V向けの初の安全なIoTスタックを発表 (英語)

Hex Five Security社は、wolfSSLと共同でRISC-V向けとして業界で初めてのセキュアなIoTスタックを開発しました。これは、安全な組み込み環境を実現するための大きな一歩と言えます。

このIoTスタックは、Hex File Security社が開発するRISC-V向けTEE技術”MultiZone™セキュリティ”と、wolfSSLのTLS 1.3暗号ライブラリを統合することで成り立っています。この構成により、システム内部で発生するソフトウェアの脆弱性を封じ込めることができ、IoTデバイス全体が危険に晒されることを防ぎます。

RISC-V向けとして初めてのTEE技術MultiZone™セキュリティのプロバイダーであるHex File Securityと、TLS暗号ライブラリのリーディングプロバイダーであるwolfSSLは、RISC-V向けとして業界初のセキュアなIoTスタックの一般提供を発表します。- これは、OS・TCP/IPスタック・Root of Trustをハードウェアレベルで分離したfreeRTOS+TLS 1.3のリファレンス実装です

この安全なIoTスタックは、システム機能の厳密な分離と保護により、モノリシックアーキテクチャ固有のセキュリティ課題に対処できます。オープンソースで提供しており、RISC-Vコミュニティで広くご活用いただくことを期待しています。

Synopsys社との協働 (英語)

Synopsys社とwolfSSLは、wolfSSL製品ポートフォリオをSynopsys ARC®アーキテクチャで使用できるよう協働しています。

Synopsys ARC Access Programは、Synopsys DesignWare® ARC®プロセッサ向けの最適化されたソリューションを開発するために、多様なハードウェアおよびソフトウェアベンダーのエコシステムをサポートする共同イニシアチブです。このプログラムは、メンバーにARC MetaWareなどの開発ツールへのアクセスと、共同マーケティングおよび技術的コラボレーションの機会を提供します。このエコシステムは、様々な産業分野でのARCベースの組み込みシステムの開発と展開を加速するように設計されました。

このプログラムの一環として、wolfSSLは軽量で組み込み向けのセキュリティソリューションを提供しています。これらは処理速度・サイズ・ポータビリティを最適化しており、ARCベースのシステムのセキュリティを強化します。これを使用することで、開発者はより簡単に高度な暗号機能を組み込み、アプリケーションでの安全な通信とデータの保護を実現できるようになります。

Microchip Microsemi PolarFire SoC (英語)

Microchip Microsemi Accelerate Ecosystem Partner Programは、半導体、IP、システム、ソフトウェア、設計サービスの業界リーダーをMicrosemi社と結びつけ、事前検証されたソリューションを提供する共同イニシアチブです。このプログラムで提供される技術コラボレーションや共同マーケティング活動などにより、お客様の開発期間の短縮や収益拡大に寄与します。

SSL/TLSライブラリのリーディングプロバイダーであるwolfSSLもこのエコシステムに参画しており、Microsemi社製品との統合を通して各社製品のセキュリティ性能やパフォーマンスを向上させています。

優れたVPN体験を実現するExpressVPNの新プロトコル、Lightway (英語) 

wolfSSLは、ExpressVPNチームともパートナーシップを締結しています。

OpenSSLのバグについて知っておくべきこと(英語)もぜひご覧ください。 

私たちのLightway VPNプロトコルは、すべての暗号化ニーズにwolfSSLを使用しており、OpenSSLは一切使用していません。すなわち、すべてのLightwayクライアントとサーバーはOpenSSLのバグの影響を全く受けません。ExpressVPNにLightway(デフォルトで選択)を使用すると、その接続はwolfSSLによって保護されます。

Espressif Managed Components (英語)

Espressif社にも、ESP32-C3やESP32-C6などのRISC-VデバイスでwolfSSLをご活用いただいています。

wolfSSLはこれらのデバイスにRISC-Vハードウェアアクセラレーションを統合し、暗号性能を向上させています。これにより、Espressif社のRISC-Vベースのチップ上で組み込みシステム向けに最適化された安全な通信機能を使用できます。Managed Componentsに関する詳しい情報は、こちら(英語)に掲載しています。

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ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。

RISC-VとwolfSSL 特別編: FIPS認証」に続きます。
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原文:https://www.wolfssl.com/part-5-5-real-world-use-cases-and-troubleshooting