RISC-VとwolfSSL 特別編: FIPS認証

本記事では、今年のRISC-V Summit Europeにご来場のみなさまよりお寄せいただいたご質問をいくつか紹介します。

Q: wolfSSLはRISC-Vデバイスでサポートされていますか?

A: はい。wolfSSLライブラリはRISC-Vを含むほぼすべてのデバイスで動作します。先日、SiFive社のRISC-VボードHiFive Unleashedでのベンチマーク結果を公開しました。

Q: wolfSSLはRISC-Vアクセラレーション拡張をサポートしていますか?

A: はい。例として、先日RISC-V 64ビット用のAES ECB / CBC / CTR / GCM / CCMをアセンブリ言語で実装し、パフォーマンスが50倍向上しました。(PR #7569)

Q: wolfSSLはOpenTitanなどのIPハードウェアアクセラレーションをサポートしていますか?

A: 現在、Open Titanやその他のIPソリューションを評価中です。今年、Espressif ESP32-C3およびESP32-C6デバイス向けにRISC-Vハードウェアアクセラレーションを追加しました。

Q: RISC-VデバイスはFIPS 140-3認証を受けられますか?

A: はい。wolfSSLは世界初のSP800-140Br1準拠のFIPS 140-3認証を取得しています(証明書番号4718)。これに基づき、RISC-Vデバイスを対象としたFIPS140-3認証取得に向けたサポートも提供しています。

FIPS認証については、以下の記事でもご紹介しています。

RISC-Vの運用環境(Operation Environment, OE)認証では、以下の流れを辿ることになります。

  1. ハードウェアとツールチェーンを送付いただきます。
  2. 弊社にて、暗号化モジュールが仕様通りに動作することを確認します。
  3. CMVP認定ラボがテストを実行し、文書を確認します。
  4. テスト結果をCMVPに提出して審査を受けます。
  5. お客様の運用環境が当社の認証に追加され、FIPS 140準拠となります。

より詳しい手順は「FIPS認証の準備」をご覧ください。

ご質問がございましたら、ぜひ info@wolfssl.jp までお問い合わせください。

本連載の詳細はこちらからどうぞ。

原文:https://www.wolfssl.com/wolfssl-embraces-risc-v-fips-140-3-certifications-now-available/