最新のwolfSSLでは、liboqsを使用してZephyr環境でもPQCをサポートするようになりました。
Zephyrモジュールを動作させるために必要なファイルを追加するなど、いくつかの変更を加えることで実現しました。
Zephyrとは、主にリソースに制約のある組み込みシステム向けに設計されたオープンソースのリアルタイムOS(RTOS)です。各国の開発者によって開発され、Linux Foundationによってメンテナンスされています。
PR #7026 をもって、wolfSSLインタフェースを使用してliboqs内で適切に乱数生成ができるよう対応しました。以前はliboqsのビルド構成によって様々なソースに依存していましたが、この変更により liboqsがOQS_randombytes_custom_algorithm() APIを使用してwolfSSLからRNGデータを取得できるようになりました。
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