wolfSSH 1.4.14をリリースし、ダウンロードの準備ができたことをお知らせします。軽量でIoTフレンドリーなSSH実装の新バージョンです。このリリースには、コードベースにいくつかの修正と機能改善を加えました。注目すべき追加点は以下の通りです:
- SHA2-256およびSHA2-512によるRSA署名のユーザー認証サポートの追加 (RFC 8332 に準拠)
- XilinxターゲットにおけるFATFS(Fat File System)のサポート
- ポスト量子セキュリティの強化と相互運用性テスト
また、SCPユーザーにとって注目すべき点は、SCP操作の実行を開始する準備ができたら、wolfSSH_acceptが続行せずにWS_SCP_INITを返すようになったということです。アプリケーションが SCP操作を実行する準備ができたら、wolfSSH_acceptを再度呼び出す必要があります。この変更は、wolfSSHdでSCP操作を許可する場合のchroot jailingなどを支援するために行われました。
このリリースには、wolfSSHdの問題に対するいくつかの修正も含まれています:
- UNIX環境で接続をジェイル(人為的なルートディレクトリへの閉じ込め)するときに、wolfSSHdでchrootの後にchdirを呼び出す不具合を修正
- wolfSSHdによるセカンダリグループのサポートを修正
そして、このリリーズバージョンでは、LWiP上のSFTPによるエッジケースを解決しました。 組み込み環境で使用する場合のwolfSSHの移植性が向上しています。変更と修正の完全なリストについては、wolfSSHにバンドルされているChangeLog.mdを参照してください。 ご質問がございましたら、お気軽にinfo@wolfssl.jpまでご連絡ください。