ALT_ECC_SIZEは目立ちませんが、とっても有効です

最近、マクロプリプロセッサ・オプション:ALT_ECC_SIZEがユーザマニュアルに記載されていないことに気がつきました。このオプションは、例えば、wolfSSLのRSA/DHとECCを搭載した高速計算ライブラリを使用して、宇宙に制約のあるデバイスなどで有用です。今日は、これについてのブログを投稿します。
ALT_ECC_SIZE:
fastmathでは、固定長の配列を使用して大きな整数を格納します。デフォルトでは、配列はRSA 2048ビットキーに十分な大きさです。 ECCだけを使用する場合には、FP_MAX_BITSオプションを使用してアレイを小さくすることができます。 RSA/DHとECCの両方を使用する場合、ALT_ECC_SIZEを定義することでecc_point構造体をもっと小さいサイズのものに入れ替えます。サイズはFP_MAX_BITS_ECCを使用して手動で調整できます。それ以外の場合は、有効化された楕円曲線に基づいて自動的に計算されます。
ALT_ECC_SIZEが指定されていない場合、ecc_pointには曲線ポイントmp_ints、3項目の配列を指します。 ALT_ECC_SIZEが指定された場合は、曲線ポイントのコンポーネントはそれぞれのalt_fp_ints、3項目の配列を指すポインタとなります。 mp_intは構造内に4096ビットの桁を持ちますが、alt_fp_intは528ビットしか持ちません。 size値はALTの場合にも追加され、mp_init()とalt_fp_init()によって設定されます。関数fp_zero()とfp_copy()は、sizeパラメータを使用します。 intはfp_zeroingではなく、これを使って、initを使用する前に初期化する必要があります。 FP_MAX_BITS_ECCのデフォルトは528ですが、代替FP_INTで使用されるビット数を変更するように設定できます。
ALT_ECC_SIZEオプションは、USE_FAST_MATHでのみ有効にすることができます。
より詳細は、wolfssl/wolfcrypt/ecc.h ファイルを参照ください。
さらに詳しい情報は弊社問い合わせ窓口 (info@wolfssl.com, info@wolfssl.jp: 日本語)までお問い合わせください。
原文: https://www.wolfssl.com/alt_ecc_size-low-visibility-highly-useful/
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